「函館学2020」第3回講座を開講しました!

「函館学2020」第3回講座を開催しました!

 今年度第3回目のキャンパス・コンソーシアム函館の合同公開講座「函館学2020」を,10月24日(土)に函館大学で開催しました。

第3回目は,「アイヌ民族と通貨 ~地域通貨・箱館通宝鉄銭から考える~」というテーマで,函館大学の安木 新一郎准教授に講義をしていただきました。

松前藩の頃の箱館は,交易が盛んでお金が集まるところであった。その当時は日本人とアイヌ人を含む北方諸民族を主体として,中華帝国とロシア帝国が関わっていました。また,日本の公認銭貨「寛永通宝」は,清朝でも流通していたことに、アイヌ人が大きく関係していたこと等、日本人と北方諸民族の関係についてお話がありました。  

その後、江戸幕府が,箱館通宝を製造しなければならなかった経緯,箱館通宝は穴が丸かった経緯,交易にはアイヌ人の毛皮が大変重要であったことなど,貨幣をとおして江戸幕府とアイヌ人の関係について大変興味深いお話をされました。

参加した約70名の受講者は最後まで熱心に聞き入り,質問時間を超えての質問がありました。

「函館学2020」は,今回の講座で閉講となりました。新型コロナウイルス感染症の流行にも関わらず多数のご出席を頂き,誠にありがとうございました。来年度も函館学を開講致しますので,よろしくお願い致します。

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