「国際化」って何だろう?【はこだて多文化共生シンポジウム】

教育

2017/05/26

国際化って何だろう?

「函館って国際的なの?」「そもそも国際化って??」

このような問を、市内在住の外国人と共に考える「はこだて多文化共生シンポジウム」が5月20日に、北海道教育大学函館校にて開催されました。当日は約100名が参加しました。主催したのは、北海道国際交流センター(HIF)と北海道教育大学函館校の「地域プロジェクト」の一つである「函館国際化プロジェクト」。

「地域プロジェクト」とは2015年から教育大学で始まった地域課題解決型PBL(Project Based Learning)の授業です。

 

講演と調査報告

当日は、第一部と第二部に分かれて行われました。第一部では、始めに北海道教育大学で多文化共生をご専門にされている藤巻秀樹教授による「外国人受け入れの現状と課題」と題した講演が行われました。

講演を行う藤巻教授(左)と聞き入る参加者。

 

続いて「函館国際化がプロジェクト」に参加している学生らによる調査発表が行われました。

このプロジェクトの内容は、内在住の外国人住民に函館の国際化の現状や、不便に感じていることなどについて実際に会ってインタビューを行いその解決策を探るというものです。発表では、「函館は国際化しているとは言えない。」などの外国人の意見が紹介されていました。

インタビュー結果を報告する学生。

 

実際の声を聞いて

第二部では「函館の多文化共生を考える」と題したパネルディスカッションが行われました。

パネリストにはロシア極東連邦総合大学函館校副校長のフョードル・デルカーチさん、ウガンダ出身の函館市民であるドミニク・バゲンダさん、中国出身で北海道通訳案内士の馬麗さん、北海道国際交流センター事務局長の池田誠さんを、さらにコーディネーターには北海道新聞社函館支社報道部次長の中川大介さんを迎え活発な議論が交わされました。特にパネリストからは日本人や日本社会の閉鎖性などの問題点の指摘がありました。

パネリストの皆さん。

 

参加者からは「言葉の壁が大きいと感じることが多かったが多かったが、それよりも日本人同士のつながりという日本国内のつながりという日本国内の変える部分を考え気づくことが必要だと思った。」や「日本人からのアプローチは大切だと感じた。私たちは国際化に興味があるといいながら受け身であったと思うので、こちらからから迎え入れる姿勢は大切であると感じた。」などの声が聞かれ、非常に有意義なシンポジウムになったのではないかと思われます。