2019年度CCHライブラリーリンク研修会を開催しました

2020年1月26日(日)Gスクエアにおいて、2019年度CCHライブラリーリンク研修会「図書館とまちづくり」を開催しました。

ライブラリーリンクでは、年に一度、主に図書館職員向けの研修会を開催しています。今年度は、少しテーマを広げて、図書館と地域のつながり、情報発信の場としての図書館を考えてみようと、今回の研修会を開催することとなりました。

第1部は、まちライブラリー提唱者で森記念財団普及啓発部長、大阪府立大学観光産業戦略研究所客員研究員の礒井純充(いそい よしみつ)氏を講師にお迎えし、「まちライブラリーを活用した地域の場づくり」~全国の事例から見えてきた「個」が活かされる地域社会の鍵~と題してインスピレーショントークを行っていただきました。まちライブラリーは、本で人とつながる私設図書館活動です。提唱者の礒井氏が個人的な活動として2011年にスタートしたまちライブラリーは、今や全国で約750カ所に広がっていて、運営者の方々はそれぞれの思いをもって運営しており、ひとつとして同じライブラリーはない、そのことから、まちライブラリーは地域の土壌づくりと言えるのではないか、とのお話でした。

続いて、会場でもあるGスクエアの仙石智義氏からは、「Gスクエアの本棚の現状と期待」というテーマで事例紹介をしていただきました。既に地元の学生を始め利用者には居心地のいい場所として定評のあるGスクエアという空間を、地域の場づくりとして本棚を活用することでさらに親しみやすい場所としていきたい、とのお話でした。

第2部は、まず礒井氏、仙石氏、池ノ上真一氏(札幌国際大学 観光学部教授)によるトークセッションが行われました。会場からもたくさんの質問が飛び出し、3氏の経験を踏まえた実践的な回答に受講者も大きく頷いていて、大変ためになるお話が聞けた時間でした。

そのあと、参加者が3つのグループに分かれ、「まちとつながるGスクエアの本棚をつくろう」というテーマでワークショップが行われました。別々のグループで活発に議論した結果、函館市民は函館が好き、という共通認識がはっきりして、本棚を活用してもっと地域とのつながりを強くしていきたい、という気持ちで、各グループ函館好きをアピールする棚づくりが出来たと思います。

講師のみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました。

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