追跡!姥神大神宮渡御祭④

教育

2016/08/25

こんにちは!川岸です。

 

事前準備から追いかけていた「追跡!姥神大神宮渡御祭」シリーズですが、今回で最終回となります。最終回は総まとめです。江差の皆さんの渡御祭への姿勢から筆者が感じた事や、実際に参加しての感想、といった回となります。最後までぜひお読みいただければ幸いです。

 

今回、筆者がこの渡御祭に興味を持ったのは、大学のとある授業の最後にこの渡御祭へ参加しませんか?との呼びかけがあったところが始まりです。なるほど、道南にはそのような神事があるのか、と思い参加しようと思いました。学生記者という立場もあり、ただ参加するのではなく、せっかくの機会だからちゃんと取材をして記事にしよう、と決意をし参加するに至りました。

 

最初はどのような渡御祭なのか全く知らなかったので、江差町のホームページへアクセスし、渡御祭に関するページを読むことに。気が付くと1字1字、1ページ1ページを吸い込まれるように読んでいました。とても興味が沸いていました。取材申し込みをして、OKをいただき取材決定。事前勉強をして、第1回の取材へ向かいました。

 

事前に調べてから江差町へ向かい、渡御祭関係者の皆様にお話を伺ってきました。事前に、「江差町民の1年の中心はこの渡御祭で、お盆よりお正月より姥神の渡御祭」と聞いており、まさかそんなことがあるのかと思ってお話を聞くと、本当にそうでした。お盆に帰省せず、渡御祭めがけて帰省して、お盆にはもう戻ってしまうという話を聞いて驚きました。また、その年の渡御祭が終わった次の日から、翌年の渡御祭の話が始まります。もっと言うと、第1回の取材をした段階で来年の渡御祭の話をしていました。他にも様々な関係者の方々に渡御祭の話を伺うと、目を輝かせてお話をしていただきました。

 

2回目の取材は祭囃子の練習風景を撮影しに行きました。13あるヤマでそれぞれ囃子が違います。楽譜などはないので代々先輩方から後輩たちへと受け継がれます。この日の練習風景を見ていて、練習の最中は子供たちの目は真剣そのもの。休憩に入ると今度は笑顔で渡御祭の話です。とても楽しみにしている様子が伝わり、筆者も当日が待ち遠しくなりました。

 

そしていよいよ渡御祭当日。今回我々が担いだ御神輿は一番軽いものだといわれていたのですが、それでもやはり肩にズシリときました。炎天下での渡御巡行でしたので腕がもう真っ赤になりました。ヤマ巡行を見てみると坂登などの難所がありますが、どのヤマも盛り上がりは最高潮のままでした。ヤマ巡行の人たちも、沿道で見ている人たちも一体となって渡御祭を盛り上げていました。昼間のヤマは迫力があり、夜のヤマは光が灯され煌びやかで、思わず見入ってしまいました。渡御祭終了翌日は片づけ作業。準備から片づけまでがこの渡御祭です。また来年、参加しようと心に決めました。

 

迫力があって好きな1枚

迫力があって好きな1枚

 

最後に。
今回初めて姥神大神宮渡御祭に参加し、普段の生活では体験できないものを体験することができ、たくさんのことを学ばさせていただきました。姥神大神宮および渡御祭の歴史、子供から大人までの渡御祭への想い、そして370余年続く伝統のある渡御祭の重み。今回、筆者自身も成長させていただきました。ただ参加するのではなく、ちゃんと勉強をしてから参加することが重要であることを認識しました。そうすることで自分自身ももっと渡御祭を楽しむことができ、その中でも渡御祭の重要性を感じることができると思います。これは渡御祭だけにとどまることではないと思います。事もただやるのではなく、中身を知ってからやることで、自身が得られるものは多くなると思います。今回参加して、また知りたいことが増えました。もっと興味が沸いてきました。来年も参加させていただこうと思っております。その際、後世に伝えるべきことは筆者自身も伝え、さらに筆者自身もまだまだ学ばさせていただきたいと思います。

教育大のみんなで1枚

教育大のみんなで1枚

 

今回取材に関して、大神宮役員の大古様をはじめとし、快く取材を受けていただいた関係者には多大なる感謝をしております。本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

以上をもって「追跡!姥神大神宮渡御祭」シリーズ、完結です。初めての大型連載をご愛読いただき、誠にありがとうございました!!

今後もじゃんじゃん記事を公開していきますので、よろしくお願いします!!