ロシア人留学生が帰国しました

極東

2016/11/22

ロシア人留学生が帰国しました

  ロシア極東大学留学生支援実行委員会の招きにより、函館で日本語・日本文化の研修を受けていた留学生4名が24日間の研修を終え、11月18日(金)に青森空港から仁川経由でロシアのウラジオストクへと帰国しました。

 今年もまた、留学期間中は全泊ホームステイで過ごし、温かいおもてなしを受けながら、日本語会話や日本独自の生活習慣を学びました。函館校の授業では、日本語や日本の文化・歴史、さらには外部講師から書道・華道といった日本文化も体験しました。

  書道は、大半が筆を持つことが初めてだったこともあり、最初は思うように筆が動かず四苦八苦しました。しかし、筆の持ち方や運び方、そして体を使って書くことや文字の繋がりを意識したことで、徐々に字のバランスの取り方を理解していきました。それぞれが自分の気に入った漢字を一字選び、講師の指導を受けながら半紙に向かって真剣に取り組みました。

  華道では、最初に講師の先生から、「日本の花芸とは日本の民族の美を愛する心の結晶だ」と教えを受けました。華道と花を花瓶に生けることとの違いに戸惑いながらも、自然のままの形を活かして生けるように、との先生のアドバイスを心に留めつつ作品を完成させました。

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   茶道体験は、函館校の目と鼻の先にある函館西高等学校の茶道部の先生と高校生のみなさんに今年もお世話になりました。優しく丁寧に教えていただいたおかげで、留学生たちの緊張も解け、高校生たちとの会話も弾みました。

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  函館校も参加したアカデミックリンクでは、他校のブースにも非常に興味深そうに見て回りました。

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  11月17日(木)に行われた修了式では、ホストファミリー、実行委員長をはじめとする実行委員の方々、在校生の見守る中、イリイン・セルゲイ校長から修了証書を受け取りました。

  来函当初の留学生たちは、日本語での意思疎通がスムーズにいかずに困ったこともありました。しかし、帰る頃には格段にレベルアップしていました。

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  そして離函の日。JR函館駅にホストファミリー、教職員、そして1年生有志が早朝から集まりました。合同授業、そして放課後のゲームやカラオケなどで親しくなった学生たちは、別れを惜しみながらも、来年もしくは再来年のウラジオストク本学への留学時に再会することを誓い合いました。